ゆめ

歩道橋の下でスケッチブックにクロッキーしていた。
道路の反対側の公園で幼稚園くらいの男の子が一人で遊んでいる。
この子と友達になれるだろうな、と思ってその子を描こうとすると、スケッチブックの中身が全部切れて無くなってた。
その子と遊ぶのは楽しかった。

アルバイトで、幼稚園の旅行の出し物の役者(手品)兼荷物持ちをやることになっていたのだけれど、その幼稚園が彼の幼稚園だとわかった。

旅行先にはたくさんの子供とお母さんが来ていたけれど、その子にお母さんは来ていなかったし、友達もいなかった。
最初は後ろで静かに荷物を持って歩いてたけれど、いつのまにかその子と一緒にいた。
仕事がないときはずっとその子の隣にいて、ほんとうはいけないんだけど、楽しくて、誰も何も言わなかった。

夜が来てみんな眠ってから、ひとりで旅行先の知らない街を歩き回った。
明るくていい雰囲気の本屋さんがあって、中にはいるけど、知ってる本は一つもなかった。
宿への帰り道へんな外国人に何かよくわからないことを叫ばれた。びっくりした。

夜の街を歩きながら、何だかずっと悲しかった。
男の子にも悪いことをしている気がした。
私もその子も、なんだかとっても悲しくって淋しくって頼りない存在だとおもった。



5月18日(日)22:44 | トラックバック(0) | コメント(0) | レジャー・旅行 | 管理

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